口が臭いかも…口臭の原因は?
口臭は、誰にでもあるものです。しかしそれが強く現れたり、独特のにおいを放つと、まわりの人の鼻に届いたり、時に不快に感じられたりといったことが起こります。
強くにおったり、独特のにおいを発する原因には、以下のようなものがあります。お口や身体の病気が原因になっていることもありますので、口臭が気になる、口臭が強いかどうか知りたいというときには、お気軽に当院にご相談ください。
口の中が原因
強い口臭の原因としてもっとも多いのが、お口の中のトラブルです。
虫歯や歯周病の場合は、独特な嫌な臭いがします。また、虫歯・歯周病に至っていない場合でも、プラークが多く付着していると、口臭の原因になります。
その他、入れ歯のお手入れ不足、金属の詰め物・被せ物の腐食、口腔がんなども口臭の原因となります。
内臓など身体の病気が原因
鼻、のど、呼吸器、消化器などの病気によって、独特な口臭がすることがあります。
これらの病気が疑われる場合には、速やかに専門の医療機関をご紹介します。
飲食物、嗜好品が原因
アルコール、ニンニク、タバコなどのにおいが残るタイプです。こちらは、時間の経過とともに次第に治まっていきます。また、歯磨きや口臭ケアグッズの使用で軽減できます。
生理的口臭が原因
私たちの身体の生理として、自然に生じる口臭です。時間の経過や状況の改善によって治まります。
起床時、空腹時、緊張時などに強まります。
口臭が気になる!ドブ臭い!?まずは口臭チェック!
口臭のチェック方法をいくつかご紹介します。
- ビニール袋やコップを使う方法
ビニール袋やコップに息を吹き込み、蓋をします。その後10秒ほど普通に呼吸をしてから、ビニール袋・コップの中をにおってみてください。
- 舌ブラシや綿棒を使う方法
舌ブラシや綿棒で、舌の白くなっている部分(舌苔)を優しく擦り取り、鼻を近づけてにおってみてください。
※舌苔そのものは、一定程度誰にでもあるものです。
- デンタルフロスや歯間ブラシを使う方法
歯間の汚れを取るデンタルフロスや歯間ブラシを使ったあと、そのにおいを嗅いでみてください。
もう口が臭いとは言わせない!歯科医院で行う口臭治療と自宅で行う口臭対策
口臭は、歯科医院での治療・予防やご自宅での取り組みによって軽減することができます。
口臭対策は虫歯や歯周病などの口腔トラブルの予防にもつながりますので、気になったときに思い切って始めてみましょう。
歯科医院で行う口臭治療・口臭予防
- 虫歯や歯周病の治療
- 定期的な歯石取り・クリーニング
- セルフケアの指導
- 入れ歯のお手入れ指導(必要に応じて調整・修理・作り替え)
- 金属の詰め物・被せ物のセラミックへの交換
虫歯や歯周病がある場合には、その治療が優先されます。
また、金属の詰め物・被せ物を、細菌の付着しにくいセラミックに交換することで、お口の中の環境が改善されます。
自宅で行う口臭対策
- 起床後すぐ、食後すぐ、就寝前の丁寧なセルフケア
- しっかりと噛んで唾液の分泌を促進
- 小まめな水分補給
- 口臭ケアグッズの使用
- 緑茶の飲用(茶カテキンが口臭を軽減)
セルフケアでは、歯磨きはもちろん、デンタルフロス(または歯間ブラシ)、マウスウォッシュ、舌ブラシなども併用しましょう。
なお、口臭ケアグッズの使用や緑茶の飲用は、あくまで一時的な口臭の軽減のためのものですので、慢性的な強い口臭がある場合には必ず歯科医院を受診するようにしましょう。
口臭Q&A
朝起きた時、口が臭いのはなぜでしょうか?
睡眠中は唾液の分泌量が低下するため、朝起きてすぐのお口の衛生状態は良くありません。細菌が繁殖している状態ですので、口臭が強くなります。
起床してすぐのセルフケアで軽減が可能です。また予防のためには、就寝前の丁寧なセルフケア、歯科医院での定期的な歯石取り・クリーニングが大切です。普段からお口をきれいにしておくことで、誰にでも起こる口臭(生理的口臭)の程度を軽くすることができます。
コーヒーは口臭を悪化させるのでしょうか?
コーヒーの成分が舌に付着したり、カフェインに伴う利尿作用によってお口が乾燥することから、口臭の原因になると言われています。
さらに、砂糖やミルクを混ぜて飲む場合には、汚れ、細菌の繁殖を促進することになるので、より口臭リスクは高くなります。
ただ、コーヒーがお好きな方も少なくないでしょう。そういった方は、コーヒーを飲んだあとに水を飲むようにしてください。お口と身体に水分を補給するとともに、コーヒーの成分を洗い流す効果が期待できます。
口臭が気になるので、念入りに舌磨きをしていたのですが、あまり良くないのでしょうか?
舌に付着する汚れ(舌苔)も、口臭の原因になります。ただ、舌苔にだけ気をつけていればいい、というわけではないのでご注意ください。
お口全体の細菌の量を減らすことが大切です。
ご質問内容についてですが、力を入れて舌ブラシを使用すると、舌が傷つき、逆に不衛生になります。前方に向けて、10回程度、撫でる程度で結構です。
また、1日につき1度に留めてください。