指しゃぶり・爪噛みとは?原因はストレス?
指しゃぶり、爪噛みは、小さなお子さんによく見られる癖ですね。一方で、指しゃぶり・爪噛みをしないお子さんもおられます。
これらの癖に多い原因を、月齢・年齢ごとに見ていきましょう。
生後2~3か月:遊んでいる
この時期に見られる指しゃぶりは、ほとんどが遊びの一環として行われています。もっとも身近ですぐ咥えられる「指」で、その形を感じたりして学んでいるのです。
足の指を咥えるお子さんもいます。
0歳~3歳:眠たい、不安
眠たいとき、不安なとき、心を落ち着けるために行う指しゃぶりです。
お母さんのおっぱいを吸うときと同じ効果を得ています。
4~5歳:ストレス
何らかのストレスが原因となって、指しゃぶりあるいは爪噛みをすることがあります。ただ、必ずしもストレスが「大きい」というわけではありませんので、過度に心配しないようにしましょう。ちょっとのストレスでも、慣れ親しんだ方法として指しゃぶり・爪噛みをすることがあります。
指しゃぶりと爪噛みは歯並びに影響する!
指しゃぶりも爪噛みも、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
歯列(歯並び)や噛み合わせが悪くなる
上下の前歯が傾くだけでなく、骨格にまで影響して出っ歯、受け口、開咬などを引き起こすことがあります。
歯や歯茎への負担がかかる
特に爪噛みの場合、硬い爪を噛むことで、歯と歯茎への負担が大きくなります。前歯の根っこの吸収が進むほど強く噛むこともあります。
指しゃぶり・爪噛み癖はお口や歯以外にも悪影響
指に吸いダコができる
指しゃぶりによって、吸いダコができることがあります。
爪がボロボロになる
爪噛みは、爪をボロボロにしたり、深爪にしたりする原因になります。
指しゃぶりや爪嚙みはいつまでOK?
指しゃぶりや爪噛みには、心を落ち着ける役割もあります。3歳くらいまでであれば、無理にやめさせる必要はありません。ただ、永久歯への生え替わりを控えた4歳頃になると、指しゃぶりが歯並びに与える影響が大きくなると言われています。
優しく指摘したり、歯科医院・ご自宅で行うトレーニングなどで改善していく必要があります。
指しゃぶり・爪噛みをやめさせるには?
指しゃぶりをやめさせる方法
3~4歳頃になると、指しゃぶりがお口(歯並び)に良くないことを伝えると、ある程度理解してくれます。ただ、だからといってすぐにやめられるものではありません。根気強く、けれど口うるさくならないように伝えていきましょう。
「もうお兄ちゃん・お姉ちゃんだからやめようね」「〇歳になったから直そうね」と自身の成長を意識させるとよいでしょう。
この方法でどうしてもやめられない場合には、専用の苦い味がするマニキュアをするということも検討します。
爪噛みをやめる方法
爪噛みが好ましいことではないと伝えていくことが大切です。ただ、ある日から急に禁止したり、罰を与えるといった方法は避けましょう。
指しゃぶりをやめさせるときど同様に、お子さん自身の成長を意識させるように伝えていきましょう。また、専用の苦い味がするマニキュアをするということも検討します。